2014年03月05日

迷走中

 早いですね〜。 3月も既に4日ですよ。 あと一ヶ月程で C-MORE CUP アンリミテッドです! みなさん練習は順調ですか?
 さて、シューティング講座HOW TO SHOOT FAST が止まったままになっておりました。 楽しみにして下さっていた皆さんには申し訳ございませんでしたm(__)m
 

 昨年のJSCで撮影した動画を基にシューティングフォームの改造を始めた訳ですが、KYマッチのワダさんやパッキーさんに教えてもらいながら、やっとホルスターの位置やスタンスが決まりました。  詳しくはこちら→その1その2
 サポートハンドの使い方も改良して「よし!これで行こう!!」と思った矢先、エリートオペレーターズ(EO)の練習を始めたら大きな壁にぶつかってしまいました!
 私はスチールチャレンジ系だけでなく、いろいろなジャンルのシューティングマッチに出場しています。 「本物のデザインは実践の中から生まれる」というのが私のポリシーなので、あらゆるシューティングマッチに参加して実践から学ぶようにしています。 競技が違えば使う銃も違いますし身体の動かし方も変わります。 更に実銃マッチに参加する事もありますので反動対策も無視出来ません。 以前は、使う銃を変えるのと同じようにフォームも変えていたのですが、歳をとるとだんだん切り替えが難しく成って来ます(^^; そこで、汎用性の高いフォームをと言う事で、アイソセレスとウィーバーのミックスみたいなフォームに落ち着いたのでした。
 
 
 しかし、汎用性が高いと思っていたこのフォームがEOでは通用しなかったのです(><) EOでは、ハンドガンとライフルを使います。 最初にライフルで4枚のフォーリングプレイトを撃ち、ハンドガンに切り替えて2枚のフォーリングプレイトを撃ちます。 これだけなら問題無いのですが、後半はライフルの左右持ち替えがあります。 この時、右足を少し後ろに引いたスタンスではライフルを左に持ち替えた時に安定を欠くのです。 かといってライフルを持ち替えるのと同時に足を入れ替えるのも忙しいですし。。。 試行錯誤の末「アイソセレスが良い」という結論に達しました。 じゃあ今までの苦労は何だったんだ? って気もしますが、単に「最近流行だから」とアイソセレスで撃つよりも、試行錯誤の結果アイソセレスで撃つという方が射撃に対する理解が深まるのではないかと思います。 それに、現時点ではアイソセレスですが、この先、また壁にぶつかって変わるかもしれませんから(^^;

 


 ところで、せっかくアイソセレスにフォームを矯正したのですが、肝心のEO公式練習会には大雪の為に参加出来ませんでした(><) そんな訳で、アイソセレスの有効性を実戦で確認する事ができませんでした。 そしてEOの次はC-MORE CUPアンリミテッドに照準を合わせて練習開始です。 アンリミテッドはカウボーイクラスで参加しますので、グロックとは全く撃ち方が変わります。 SAAはシングルアクションリボルバーですから1発撃つ毎にハンマーを起さなければ成りません。 でも、アイソセレスで練習中です! 先日、練習会でタイム計測を行いましたが昨年の本番と同じくらいでした。 アイソセレスで撃つ事で安定性は増した気がしますが、昨年の本番は後半崩れて大叩きしてましたから、実質的には遅く成っています。 アンリミ本番まで1ヶ月ほどですから、早くフォームを安定させなくては。。。
 


 と、まあ、こんな事が有りまして。。。 私は実践に基づいた記事を書きたいと思っていますので、迷走中は筆が止まっておりました。 しかし、こうした失敗談も価値があるのでは?とのご指摘がありまして恥ずかしながらご披露した次第です(^^;
 
つづく
 
 
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エアガンシューティング、シューティングマッチ 
 



  


Posted by ドクターあみーご at 19:34シューティング講座

2013年12月29日

HOW TO SHOOT FAST 2



随分間が空いてしまいました(^^; 
前回のお話はホルスターのセッティングについてでしたが皆さん覚えてます? 
前回のお話はコチラ


 試行錯誤の末、ホルスターの位置はこんな感じに成りました。 右足を少し後ろに引いたスタンスで撃つので、真横よりは少し前に、銃がほぼ垂直になるように吊ります。 
 

 さて、このポジションに辿り着くにあたってワダさんとパッキーさんから教わったのが「巻き戻し法」でした。  ハンズアップから銃を抜いてターゲットをポイントします。 そこから視線はターゲットを見たまま銃をホルスターに収められるかどうか試します。 位置が適切であればちゃんとホルスターに収まります。 誤差が5mm程度ならいいのですが大きくズレている場合はホルスターを一度外して体のどのあたりからガンを持っていけばいいのか確認します。  ホルスターをつけたままだとどうしてもその位置からというイメージが先行するので、 敢えて外した状態にして頭の中をまっさらにした状態にします。
 このとき注意するのが「自分の一番いい構えの姿勢」が最も重要で、その構えに持っていきやすい位置を探ります。 レースホルスターは調整機能がありますので、ネジを緩めて角度を変えたり、取付け部品を逆向きに付けたり、いろいろ試してみましょう。
 右の写真と左の写真は色違いの同型ホルスターですが、セッティングが違います。 何処が違うか判ります?

 それで「だいたいこのあたりかな?」と思った位置が「銃をホルスターから抜いた位置」です。 そこにホルスターをつける人が多いですが、それだと抜きしろが無いですからドローのとき引っかかります。 決まった位置から10~15mm下げたところが「ホルスターの位置」で、その位置にどうやって手を持っていくか、それによりハンズアップの姿勢が決まります。 欲しい結果から逆算して行けば効率良く望ましいホルスターポジションやフォームが得られると言う訳です。
 私は、ハンズアップ姿勢から自然に両腕を下ろした時に無理無くグリップを掴める位置に銃を吊っていたのですが、どうやらコレが良くなかったようです(^^;

「巻き戻し法」を実践するには、「自分の一番いい構えの姿勢」を知る必要が有ります。 「自分の一番いい構えの姿勢」から逆算してホルスターのポジションを決めるのですから、「自分の一番いい構えの姿勢」が判らなくては始まりません。 そこで、まずトップシューターの構えの姿勢を見てみましょう。
 JSC2013で撮影した写真からAスクワッドの皆さんの構えの姿勢を集めてみました。
 
 
 





 それぞれ微妙に違いますが、どれも正解です。 Aスクワッド入りしている事が、それを証明しています。 では、自分に合った構えの姿勢を見つけるにはどうすれば良いのでしょう? 次回は「自分の一番いい構えの姿勢」の見つけ方について解説したいと思います。

 
 
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Posted by ドクターあみーご at 19:01シューティング講座

2013年12月19日

HOW TO SHOOT FAST 1

 私は、JSC2013で初めて動画撮影を致しました。 撮影にご協力頂きました皆さん、誠に有り難うございました。
 さて、何故動画撮影なのかと言うと、昨年の私はかなり好調だったのですが、今年は練習量が少ない事も有って、どうも調子が冴えません(><)
そこで、問題点の洗い出しをしようと思いまして(^^;

 撮影した動画を観てみると、初弾が遅い!! ホルスターから銃を抜いた後ダットサイトを覗き込む様にして頭が動いてしまっています。 これはマズイです。 初弾が遅い原因がここに有りそうです。 しかし、なぜ頭が前に出てしまうのか? どうすれば初弾を速く撃てるのか? 自分では判りません(><)

 そこで、手っ取り早く上手い人に聞いてみよう!と、言う事でKYマッチ代表のワダさんに協力を求めました。 すると快く引き受けて頂けました。 さっそく撮影した動画を送ってチェックして頂きました。 また、パッキーさんのお嬢さんが同じスクワッドで撃っていたので動画をお送りしたところ、パッキーさんからもアドバイスを頂く事が出来ました。 



 ご両人に真っ先にご指摘頂いたのがホルスターの位置でした。 射撃フォームとホルスターの位置がチグハグな為に、ドロウしてからダットサイトを覗き込む様に頭を前に動かしてしまっているようです。

 早速ホルスターの位置を模索します。 私が使っているのはJRマイクロホルスター。 約6㎜持ち上げると銃を前に出せます。 見た目はチープですが、スパッと抜ける良いホルスターです。 ホルスター自体が軽量(僅か175g)なのでATPFやIPSCのような激しい動きを伴うアクションシューティングには最適です(^^)

 さて、今まで私はホルスターを身体のやや前側に付けていました。 しかし、それだと銃の向きがターゲットの方向を向きません(下図左)。 グリップを掴んで少し持ち上げ、トリガーガードのロックが外れたら、そのまま真っすぐターゲットに向けたいところですが、ホルスターに収まった状態では銃がターゲットの方向を向いていませんから、銃を持ち上げながらターゲットの方向に向けて行かねば成りません。 ちょうど銃をこじるような感じに成ってしまうのです。 これでは銃の軌道が最短距離に成りませんからどうしても遅く成ってしまいます。 そもそもホルスターという物は、基本的に身体の側面に付ける様に出来ています(下図右)。 なので、身体の前側に付ける場合はひと工夫しないと銃がターゲットの方向に向かないのです。
 

 パッキーさんの場合は、隼のスーパードロウホルスターに特製のステーを取付け、ホルスターを身体の前側に付けても銃がターゲットの方を向くようなセッティングにしています(上図中央)。 隼以外のホルスターでも、ベルトループとホルスター本体との間にステーを取付けて銃がターゲットの方を向く様に修正する方法も有ります。 (隼ホルスターのお問合せはコチラ

 これだとグリップを掴んだらそのままターゲットに向けて持ち上げるだけなので無駄な動きが無く、身体の負担も少なくて済みます。 パッキーさんのお嬢さんも同様なホルスターセッティングをしていますが(上の写真)、ホルスターが身体の前側にせり出しているのが判ると思います。

 しかし、この方法だと、スチールチャレンジやPMCのように動きの少ない競技には良いのですが、ATPFのように走ったりしゃがんだり激しい動きを伴うアクションシューティングではホルスターが動きの邪魔に成ってしまいます。
 私は浅く広くいろいろな競技に手を出していますから、なるべく汎用性の高い方法を選びたいので、ホルスターを身体の側面に付ける事にしました。 ホルスターは元来、身体の側面に付ける様に出来ていますから、これなら無理無く銃がターゲット方向に向くようなホルスターのセッティングが出来ます。
 
←これはワダさんのホルスターセッティングです。 ワダさんもスチール系だけでなくKSRやDVCでアクションシューティングもやっているので、両方に対応出来るホルスターセッティングに成っています。 ワダさんのセッティングは身体の真横に、銃のグリップがベルトのラインより上に来るぐらいに吊っています。  
 
 私の場合は両腕を延ばし気味で構えるので、スタンスはターゲットに対して正対するアイソセレースが良く、本来ならワダさんのようなホルスターセッティングが望ましいのですが、海外で実弾射撃をした時、アイソセレースでは反動に負けてのけぞってしまう事があったので、右足を少し引いて、アイソセレースとウィーバーの中間的なスタンスを取る事にしました。
 
 さて、実際にどんなホルスターセッティングとスタンスに成ったのかは次回のお話という事で(^^)
 
 
 
  
つづく 
  
 
 
 
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Posted by ドクターあみーご at 19:01シューティング講座