2018年05月09日

レースガン研究1

レースガン研究1

レースガンとは競技用のカスタムガンです。
使用する競技によって色々なレースガンがありますが、共通して求められる性能は

①命中精度:日本製のエアガンであれば、一部の例外を除いて箱出しでも十分な命中精度を備えています。 しかし、より高い命中精度が求められるのには理由があります。 銃を固定していても何発も撃った時に着弾点がばらつきます。 着弾のばらつきの程度をグルーピングと言います。 仮に直径10cmのターゲットを撃つ時、グルーピングが10cmの銃なら狙いがターゲットの中心から少しでもズレてしまうと確実に当てる事は出来ません。 グルーピングが5cmなら狙いがターゲットの中心から2.5cmまでならズレても確実に当てられます。 グルーピングが1cmなら狙いがターゲットの中心から4.5cmまでならズレても確実にあてられます。 命中精度が良い銃を使えば楽に当てられるということです。

②トリガーフィーリング:トリガーはスムーズに真っ直ぐ後ろに引くのが良いのですが、コレが意外に難しい! トリガーを正しく引けていないと、銃が上下左右に微妙にブレてしまいます。 この僅かなブレが数m先のターゲットでは着弾の大きなズレとなって現われます。 トリガーの引きブレを最小限にする為には、トリガーを軽くしたり、引きしろを短くしたり、遊びを少なくするのが有効です。

③照準器:正確で狙いやすい照準器も重要です。 用途によって最適な照準器は違いますが、スチールチャレンジ系の競技に使うならダットサイトがオススメです。 ダットの大きさは好き好きですが、3MOAから8MOAくらいが良いと思います。 ダットサイトを使用しない場合は視認性の良い集光アクリルサイトがオススメです。
ちなみに、銃身軸線と照準線との差によって生じる着弾のズレをパララックスと言います。 サイト調整を行った距離よりも近くのターゲットは狙った場所より下に着弾し、遠くのターゲットでは上に着弾します。 銃身軸線と照準線とが離れていればいるほどパララックスは大きくなります。 ダットサイトはなるべく低くマウントするのが良いと言う理由はコレです。
また、ダットサイトはレンズ径が大きく重量が軽い物が良いです。 レンズ径が大きいとダットを見失いにくくなります(但し、ダットサイトの中心位置が高くなるのでパララックスは大きくなります)。 ダットサイトは銃の上に取り付けるので、ダットサイトが重いと重心位置が上に来てしまい構えた時、トップヘビーで不安定になります。

④グリップ:正しく狙い、正しくトリガーを引くためには、正しいグリップが重要です。 グリップは、銃と腕が一直線になるように、更になるべく上を握るのが基本です。 両手で握る場合はサポートハンドもなるべくグリップの上を、両手に隙間を作らないようにしっかり握ります。 グリップと掌との接触面積をなるべく多くする事が重要です。 故にハンドガンのグリップは、掌に馴染むデザインが良いのです。
ちなみに、グリップのアングル(取り付け角度)は銃によって異なります。 シューティングマッチではハイキャパやグロックが人気ですが、グロックはハイキャパよりグリップの角度が深いので、ハイキャパに慣れた人がグロックを使うと銃口が少し上向きになってしまします。 そこで、「どうしてもハイキャパのグリップアングルが好き」という人のために、ハイキャパと同じグロックアングルにしたグロック用グリップフレームがあります。
 
つづく


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Posted by ドクターあみーご at 20:02 │エアガンシューティングカスタムガン