2015年09月21日
SAAのレースガン 前編

「レースガン」と言えばハイキャパやグロックを思い浮かべる方が殆どと思いますが、SAAにもレースガンが有ります。
SAAを使用するシューティングマッチは、カウボーイシューティングやファストドロウやアンリミテッド等があります。

↑この銃は私がカウボーイシューティングやアンリミテッドで使用しているSAAレースガンですが、バーズヘッドと呼ばれる独特な形状のグリップの他にイロイロカスタムしています。
先日、YouTubeの動画でお馴染みの TKヒーロー君 のSAAをチューニングしたので、改めてSAAレースガンのカスタムレシピをご紹介しましよう。

「ぷりけつ」が発売される以前は、同社のHOPパッキン「くらげ」が使えるCA870用のバレルを改造して組込んでいたのですが、「ぷりけつ」なら加工無しで組込めるので随分楽になりました(^^)
タナカのガスリボルバーは、この2つを組込む事で劇的に命中精度が上がります。

では、さっそく「ぷりけつ」を組込んでみましょう。
ところで、皆さんはカスタムパーツを組込む時に、そのまま組込まず、ひと手間掛けると、そのパーツが持っているポテンシャルを100%引き出せるってご存知でしたか? 「ぷりけつ」などの真鍮製でメッキされていないインナーバレルは、液体金属磨き ピカール で磨いてやると、更に命中精度が高まります! ピカールは500円前後で手に入りますし1缶買えば(普通の人なら)一生持ちます。 お勧めです!

ペーパーウエスを細長く切って、東京マルイのガスガン等に付属しているクリーニングロッドに巻き付け、少量のピーパールを含ませてインナーバレルの内面をせっせと磨きます。 特に大切なのは、チャンバー側のテーパー部分です。 ここを鏡のようにピカピカに磨きます。
ピカピカに成ったら、ピカールを付けずに、乾拭きで仕上げます。


↑どうです? ピカピカでしょう(^^) ちなみに、使っていればせっかくピカピカに磨いた面も汚れて曇ってしまいます。 なので、銃をオーバーホールする際は、また同じようにせっせと磨きます。 地味ですが、すごく大切な作業です。

磨き終わったらジュラコン製の白いパーツとHOPパッキン「くらげ」をセットします。 ファイアフライの説明書では「くらげ」の上に円形のゴム板を載せて組込むよう指示されていますが、私は円形のゴム板を使わず、黒くらげをセロテープで止める方法を採用しています。 この方法だと弱目にHOPを掛ける事が出来ますので、飛距離は出ませんが命中精度が高まります。
ちなみに、「くらげ」は位置出しが重要です。 チャンバー側から覗き込んで「くらげ」の足がハムスターの前歯みたいに見える位置にセットします。 慣れないと面倒な作業ですが、命中精度を左右する重要な工程ですので根気よく頑張ってください!

そこで、フロントサイトにジルコニアを埋め込んで目印にします。 ジルコニアがリアサイトの溝の中央に収まればOKって具合です(^^)


次に、シリンダーパッキン「ゲボスケ」を取付けます。 シリンダーカバーにセットされている純正パッキンを外して「ゲボスケ」に交換するのですが、Yリング1個とオーリング2個を三段重ねにして取付けます。 Yリングには向きが有ります。 Yの字の頭部分が銃口側に成るようにセットします。 綿棒などを使ってやさしく取付けてください。 Yリングを取付けたらオーリング2枚重ねで取付けます。

シリンダーを組み立てる前に、タンクの前後面をピカールで磨きます。 これによってシリンダーの回転がスムーズに成ります。

磨き終わったらグリスを塗ります。 私はL.E.M.サプライさんで取扱っている フロッグルーブ CLP 【ペースト】を愛用しています。 プラスチックやゴムに優しいだけでなく、肌にも優しく、グリスとは思えないようなミント系のさわやかな香りもGood!! 居間で銃のお手入れをしても家族のひんしゅくを買いません(^^)

最後の仕上げは、ラチェットのダミーカートを外します。 些細な事ですが、どうせゲートを開かなければ見えないですし、可動部分に余分なオモリが着いているのは好きではないので(^^;
続きはコチラ
競技系パーツならフリーダム•アート http://www.gun-freedom-art.com/




