2011年09月20日

優先エントリー権認定マッチを終えて

優先エントリー権認定マッチを終えて
年々盛り上がりを増すエアガンシューティングですが、体育館や展示会場で開催される、いわゆるビッグマッチでは、軒並み参加希望者が定員を超える事態が発生しています。 これにいち早く対応し、優先エントリー権認定マッチを開催した JANPS委員会 ですが、静岡、新潟、神奈川、長野、大阪の5カ所での開催を終え、46名の優先エントリー権保持者が確定しました。 優先エントリー権保持者のエントリー受付は既に始まっています。 私はさっそくエントリーしましたが、まだお済みでない方はお急ぎください。
11月12、13日に開催される JANPS2011 の定員はエキスパートコース50名に、主に初心者を対象にしたアンビシャスコース15名ですが、優先エントリー権保持者の全てがエントリーするとは限りません。 狭き門ながら9月24日AM8:00から受付開始となる一般エントリーもあります。 優先エントリー権を獲得できなかった方もあきらめずに、このチャンスをお見逃しなく!
って事で、JANPS委員会代表村松さんのメッセージを JANPS掲示板 より転載いたします(^^)


「JANPS2011」への優先出場を懸けたJBC2011も全日程を終えました。
参加されました皆様はどの様な感想をお持ちになったでしょうか?

JBCは直径10cmのプレイトが6枚、横一線に並ぶだけのセットアップで
「JANPS」競技の基本である「制限時間内に規定弾数を撃ち、得点を競う」を
限りなくシンプルに具現化したものであるといえます。

スピードシューティングからワンハンドまで様々な技術を要する「JANPS」本大会にて
競技を楽しむ為にはJBCの54枚コースで50枚以上をヒットできる技術が必要であると
考えており、優先エントリー認定基準を「50枚以上」とした背景もそこにあります。

JBC2011での実績を確認しますと

参加延べ     28名 (うち既存優先取得者 4名)
新規挑戦者    24名
50枚以上ヒット  7名 (新規者の29.2%)
平均ヒット数   46枚

となっております。

競技を終えた方の感想を伺うと「速く撃ちすぎた」「時間内に撃つのが精一杯」
「ガントラブルが無ければ」等々、選手の数だけ悩みや課題はあります。

では、次回にランクアップを狙うためにはどうすれば良いのか?
個々の課題について考えていきます。

①「ガントラブル」
 JBCは言うに及ばず、シューティングで使用するのは「ガン」という道具です。
 「ガンの性能」とよく言われますが、一番重要なガンの性能は何でしょう?

 「命中精度」「トリガープル」「ブローバックの速さ」「軽さ」「リコイルの少なさ」
 「装弾数」「パワー」・・・と人それぞれに答は違ってくるはずです。

 もちろん上記は全て大事なことですが、私が一番大切にしたいものは「トリガーを引いたら、必ず弾が出る」です。

 「10回引いたら10発。1000回引いたら1000発。必ず発射される。」
 これこそが道具としてのガンの命ではないでしょうか?
 「ちゃんと弾がでるのかなぁ・・」という不安に苛まれながら、恐る恐るトリガーを引いていたのでは
 怖くて当たる弾も当たりません。

 ちょっと、たとえ話をしますと

 「俺の車、貸してやるよ。時々ブレーキが利かなくなるけど、たまにだから大丈夫。」

 あなたはその車を運転しますか? 借りないですし、「修理しろ!」と言いますよね。

 ガンについても同じことが言えます。練習中や調整中にトラブルの兆候が見られたら
 二度とそのトラブルが出ないように万全の調整を行ってください。
 もちろんトラブル防止には「マガジンのガス量」や「BB弾の選択」「メンテナンス」といった
 様々な知識も必要になってきます。
 自分の道具が常に最高性能を発揮できるように細心の注意を払ってください。
 試合場にトラブルを抱えたままのガンを持ち込むのは選手自身の過失であり、それが
 原因となって事故等が起こった場合は重大な責任を問われることがあります。

 最近のトイガンはメーカー出荷時の調整が最適に仕上げられているものが多く、
 チューニングと称して内部をいじった途端に動作が悪くなる、というお話を
 よく耳にします。

 「トップシューターがやっているから」とか「○○のチューンが最適」といった事に心を奪われ
 一番大切な「必ず弾が出る」という性能をおろそかにしないように心がけていきましょう。

 おしょうさんの格言 「トラブルを抱えたカスタムは、当日購入した箱出しに劣る」


②「撃つことと当てること」
 各地のJBCのスタッフより寄せられた競技上での課題を聞きますと
 「明らかに狙ってないのにトリガーを引いている」
 「自分の技術を上回るスピードで撃っている」
 というものが多くありました。

 JBCは制限時間内に規定弾数を撃つ競技ですので、速く撃ってもゆっくり撃っても
 時間内に指定されたターゲットを確実にヒットすれば良いのです。

 つまり制限時間によって「狙うことに費やす時間を変えられる」という特徴があるのです。
 近くて大きなターゲットは速く、遠くて小さい的はじっくり狙ってヒットする。
 4mで4秒ならば4秒で、6m5秒ならば5秒で、ワンハンドなら・・・と狙う時間を的確に
 変化させながら「当てる」競技だという事なのです。

 ここで一番重要なのは「きちんと狙う」という事です。
 参加された皆さんはその量はともかく、JBCの練習をされてきたと思います。
 その中で「狙って当てる」という事をしっかりと念頭に置いて練習されたでしょうか?
 「とにかく撃つ!」という事だけを考えていませんでしたか?

 また、たとえ話を。

 「初めてスキージャンプをやりたいのですが、白馬のジャンプ台から飛べますか?」

 答は「無理!」です。

 230mクラスの距離を飛ぶスキージャンプの選手も最初は平坦なところに台を置いたり、5m、10mと
 徐々に距離を伸ばしていき、最終的にそこまで到達したと思います。

 シューティングを始めて間もない初心者の方が、トップクラスの選手の様にバリバリと撃って当てることは困難です。

 にも関わらずスピードだけに気を取られて、確実に狙って当てる技術がなかなか向上しない現状があります。

 JBCに話を戻しますと、まずは「全てのターゲットをミス無くヒット出来ますか?」という問いかけをしたいのです。

 「制限時間無しで、54発撃ったら54枚を全てヒット出来るのか?」

 これにはガンの命中精度等の性能も必要になるのですが、それをも克服して課題をクリア出来ますか?ということです。

 ゆっくり狙って撃ってもミスしてしまうなら、制限時間内のヒットは不可能であり、別の課題が
 存在することになりますので、そちらを先に解決すべきです。

 まずは全てヒットできるという基本技術を確かめ、次に射撃のスピードやリズム等を確認していく。

 つまり「何秒以内に撃たないといけないから、狙う時間が足りなくてミスする」ではなく、

 「全てヒット出来るのだが、自分のスピードはここまでしか上げられないから、何枚かはオーバータイムになってしまう」

 という考え方に変えていく選手が増えることを願っているのです。

 おしょうさんの格言 「狙わずして撃つならば、モデルガンでもいと楽し」


③JBCの目指すものとは・・・
 JBCの創設目的は「狙って当てる」という射撃の基本技術の向上であり、「JANPS」への優先出場権獲得は
 二義的なものであると考えています。

 これはJANPS委員会全員の総意であり、JBCの最終目的でもあります。

 将来的にJBCでパーフェクトを叩き出す選手が続出し、全員がJANPSへの優先出場権を取得したら・・・

 「射撃技術向上という真の目的を達成できた!」と私達は素直に喜べる自信があります。

 次回も皆様のご参加をお待ちしております。

 村松友博 記



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Posted by ドクターあみーご at 21:04 │JANPS