2010年12月09日
JANPS2010参戦記8
さて、いよいよ競技開始です。
JANPS は毎年アメリカで開催されるNRAビアンキカップをエアガン用にスケールダウンした競技です。 「バルン!」と90度回転して、一定時間だけ正面を向き、時間が過ぎるとまた回転して横向きに成ってしまい、ターゲットが正面を向いている間しか撃てないターンターゲットを使用したプラクティコウイベントや、同じターゲットを使い、なおかつバリケイドの横からターゲットを狙って撃つバリケードイベントや、直径8cmのプレート6枚を距離や時間や射撃姿勢を変えて撃つフォーリングプレイトイベントそして、3mの距離を4秒弱で駆け抜ける移動ターゲットを撃つムーヴィンターゲットイベントの4種目で構成されています。
我々は、ムーヴィンターゲット、フォーリンプレイト、バリケイド、プラクティコウの順で撃ちます。
ムービンターゲット は
ハンズアップの姿勢でスタンバイ。 2〜5秒後にターゲットが動き出すので壁からターゲットの一部でも見えたら競技開始です。 プラクティコウやバリケイドで使用しているのと同じペーパーターゲットが、3mを3.5秒のスピードで駆け抜けます。 これを4m、5m、6m、7mで右から左を1回、左から右を1回撃つのですが、ターゲットが移動しているので、そのまま狙って撃ったのでは弾がターゲットに届くまでの間にターゲットは移動してしまいます。 そこで、その分を見越してターゲットの進行方向に狙点をズラシて(リードを取って)撃つのですが、コレがかなり難しい(><)! なにしろ距離が変わればリードの取り方も変えなくては成りません。 しかも11月ですから1発撃つ毎にマガジンは冷え微妙に初速が変わります。 初速の変化を最小限に抑える為にマガジンの温度管理が重要になってきます。 今年はミノッチさんがムーヴィンターゲット作ってくれたので、群馬フォアフロントの練習会で事前練習を積んできました。 リードの量も把握していましたし前日の練習でリードの量もチェックしておきましたので、それなりに自信が有ったのですが本番は甘くないですね〜(^^;) いきなり撃沈です・・・
4m 6発 右→左 左→右
5m 6発 右→左 左→右
6m 3発 右→左 左→右 右→左 左→右
7m 6発 右→左 左→右 右→左 左→右
フォーリンプレイト は
ハンズアップの姿勢でスタンバイ。 ブザーの合図で競技開始です。 直径8cmのプレイトが25cm間隔で6枚並んでいて、4m、5m、6m、7mの距離から2回ずつ撃ちます。 最も遠い7mからでも現在のエアガンの性能から言えば外す事は無いはずです。 しか〜し、実際にはそう簡単ではありません。 当ればプレートは倒れ、外せば残ります。 2人で並んで撃つので隣の様子が嫌でも目に入ります。 しかも、ギャラリーの視線も背中にビシビシ感じます。 このような状況では、緊張で膝は笑い、手は震えます。 マッチプレッシャーをどう克服するかが勝敗の決め手と成ります。 的に当れば10点、外すと0点ですから、たった1発のミスで大きな差が生まれます。 実はプレイトが一番の不得意種目で練習でも結満射は1度も出ませんでした。 本番では時間感覚が狂ってしまいタイムオーバーで6枚目の的に当ったBB弾がむなしく跳ね返される様を何度も見る事に成りました(><)
4m 4秒6発 を2回
5m 5秒6発 を2回
6m 6秒6発 を2回
7m 7秒6発 を2回
バリケイド は
横に2枚並んだペーパーターゲットは、最初は横向きに成っていて撃つ事が出来ません。 両手の掌をバリケイドに付けた状態でスタンバイ。 ターゲットが90度回転して正面を向いたら競技開始です。 規定の時間を過ぎるとターゲットは再び90度回転して横を向き撃てなくなります。 なにもターゲットが回転しなくても競技は出来るのですが、やっぱり動きの有るターゲットは良いものです。 見た目に面白そうですし、USビアンキカップみたいで気分が盛り上がります。
4m,5m,7m,8mから撃つのですが、目の前に有るバリケイドの左右から1回ずつ撃ちます。 撃つ時、バリケイドに手や銃が触れても良いので、多くの選手はシュラウドと呼ばれるスライド部分を殆ど覆ってしまうような大型のマウントベースを使い、シュラウドの左右から生えているウィングと呼ばれる突起をバリケイドに当てて銃とバリケイドを掴んで固定して撃ちます。 この撃ち方だと、私ですら満点は難しく無いのでは? と思える程です。 実際はタイムオーバーが有ったり、タイムオーバーギリギリで5点圏に飛ばしたり・・・ なかなか上手くいきません(^^;)
4m 4秒6発(左右1回ずつ)
5m 5秒6発(左右1回ずつ)
7m 7秒6発(左右1回ずつ)
8m 8秒6発(左右1回ずつ)
プラクティコウ は
バリケイドと同じ90度回転するターゲットを使います。 2つのターゲットの間隔は10cm狭く、高さが10cm程低くなっています。 両手を肩より高い位置にあげるハンズアップの姿勢でスタンバイ。 ターゲットが90度回転して正面を向いたら競技開始、規定の距離から規定の時間内に規定の弾数を撃ち込み得点を競います。
4m 2秒2発(左右に1発ずつ)
3秒4発(左右に2発ずつ)
5秒6発(左右に3発ずつ)ウィークハンドのみ
5m 3秒2発
4秒4発
5秒6発ストロングハンドのみ
7m 5秒2発
6秒4発
7秒6発
8m 6秒2発
7秒4発
8秒6発
プラクティコウでは、4m2秒2発と5秒6発のウィークハンド、そして5m5秒6発のストロングハンドが難関です。 コレを攻略出来れば難しい事は有りません。 なにしろ10点圏は直径8cmも有るのです。 フォーリンプレイトでもそうですが、7mや8mではプローン姿勢で撃つ選手もいます。 プローンの場合、銃を床に着けても良いルールなので、専用のバンパーを使用すれば安定して確実に当てる事が出来ます。 しかし、限られた時間内にプローン姿勢に入るにはナガタ・イチロー氏考案の「高速プローン」をマスターする必要が有ります。
結局、練習した割には、その成果を出す事が出来ませんでした。 残念(><)!
つづく
お知らせ
JANPSオフィシャルHPにて、参加選手の銃(カップガン)の写真を展示中です。 JANPSは、変化に富んだ4つの種目で構成されており、選手の皆さんは少しでも有利に闘う為に工夫を凝らした独特なカスタムガンを使用します。 それがカップガンです。 基本的にはNRAビアンキカップで使われる本場アメリカのカップガンを踏襲していますが、エアガンならではのアレンジも加えられています。 人それぞれにイロイロな工夫が凝らされていて興味深いです(^^)
是非「ギャラリー」をクリックしてみて下さい。 ちなみに、内容は少しづつ更新されていますので、1度見たからと言って油断出来ませんぞ!
カスタムパーツならフリーダム・アート http://www.gun-freedom-art.com
JANPS は毎年アメリカで開催されるNRAビアンキカップをエアガン用にスケールダウンした競技です。 「バルン!」と90度回転して、一定時間だけ正面を向き、時間が過ぎるとまた回転して横向きに成ってしまい、ターゲットが正面を向いている間しか撃てないターンターゲットを使用したプラクティコウイベントや、同じターゲットを使い、なおかつバリケイドの横からターゲットを狙って撃つバリケードイベントや、直径8cmのプレート6枚を距離や時間や射撃姿勢を変えて撃つフォーリングプレイトイベントそして、3mの距離を4秒弱で駆け抜ける移動ターゲットを撃つムーヴィンターゲットイベントの4種目で構成されています。
我々は、ムーヴィンターゲット、フォーリンプレイト、バリケイド、プラクティコウの順で撃ちます。
ムービンターゲット は
ハンズアップの姿勢でスタンバイ。 2〜5秒後にターゲットが動き出すので壁からターゲットの一部でも見えたら競技開始です。 プラクティコウやバリケイドで使用しているのと同じペーパーターゲットが、3mを3.5秒のスピードで駆け抜けます。 これを4m、5m、6m、7mで右から左を1回、左から右を1回撃つのですが、ターゲットが移動しているので、そのまま狙って撃ったのでは弾がターゲットに届くまでの間にターゲットは移動してしまいます。 そこで、その分を見越してターゲットの進行方向に狙点をズラシて(リードを取って)撃つのですが、コレがかなり難しい(><)! なにしろ距離が変わればリードの取り方も変えなくては成りません。 しかも11月ですから1発撃つ毎にマガジンは冷え微妙に初速が変わります。 初速の変化を最小限に抑える為にマガジンの温度管理が重要になってきます。 今年はミノッチさんがムーヴィンターゲット作ってくれたので、群馬フォアフロントの練習会で事前練習を積んできました。 リードの量も把握していましたし前日の練習でリードの量もチェックしておきましたので、それなりに自信が有ったのですが本番は甘くないですね〜(^^;) いきなり撃沈です・・・
4m 6発 右→左 左→右
5m 6発 右→左 左→右
6m 3発 右→左 左→右 右→左 左→右
7m 6発 右→左 左→右 右→左 左→右
フォーリンプレイト は
ハンズアップの姿勢でスタンバイ。 ブザーの合図で競技開始です。 直径8cmのプレイトが25cm間隔で6枚並んでいて、4m、5m、6m、7mの距離から2回ずつ撃ちます。 最も遠い7mからでも現在のエアガンの性能から言えば外す事は無いはずです。 しか〜し、実際にはそう簡単ではありません。 当ればプレートは倒れ、外せば残ります。 2人で並んで撃つので隣の様子が嫌でも目に入ります。 しかも、ギャラリーの視線も背中にビシビシ感じます。 このような状況では、緊張で膝は笑い、手は震えます。 マッチプレッシャーをどう克服するかが勝敗の決め手と成ります。 的に当れば10点、外すと0点ですから、たった1発のミスで大きな差が生まれます。 実はプレイトが一番の不得意種目で練習でも結満射は1度も出ませんでした。 本番では時間感覚が狂ってしまいタイムオーバーで6枚目の的に当ったBB弾がむなしく跳ね返される様を何度も見る事に成りました(><)
4m 4秒6発 を2回
5m 5秒6発 を2回
6m 6秒6発 を2回
7m 7秒6発 を2回
バリケイド は
横に2枚並んだペーパーターゲットは、最初は横向きに成っていて撃つ事が出来ません。 両手の掌をバリケイドに付けた状態でスタンバイ。 ターゲットが90度回転して正面を向いたら競技開始です。 規定の時間を過ぎるとターゲットは再び90度回転して横を向き撃てなくなります。 なにもターゲットが回転しなくても競技は出来るのですが、やっぱり動きの有るターゲットは良いものです。 見た目に面白そうですし、USビアンキカップみたいで気分が盛り上がります。
4m,5m,7m,8mから撃つのですが、目の前に有るバリケイドの左右から1回ずつ撃ちます。 撃つ時、バリケイドに手や銃が触れても良いので、多くの選手はシュラウドと呼ばれるスライド部分を殆ど覆ってしまうような大型のマウントベースを使い、シュラウドの左右から生えているウィングと呼ばれる突起をバリケイドに当てて銃とバリケイドを掴んで固定して撃ちます。 この撃ち方だと、私ですら満点は難しく無いのでは? と思える程です。 実際はタイムオーバーが有ったり、タイムオーバーギリギリで5点圏に飛ばしたり・・・ なかなか上手くいきません(^^;)
4m 4秒6発(左右1回ずつ)
5m 5秒6発(左右1回ずつ)
7m 7秒6発(左右1回ずつ)
8m 8秒6発(左右1回ずつ)
プラクティコウ は
バリケイドと同じ90度回転するターゲットを使います。 2つのターゲットの間隔は10cm狭く、高さが10cm程低くなっています。 両手を肩より高い位置にあげるハンズアップの姿勢でスタンバイ。 ターゲットが90度回転して正面を向いたら競技開始、規定の距離から規定の時間内に規定の弾数を撃ち込み得点を競います。
4m 2秒2発(左右に1発ずつ)
3秒4発(左右に2発ずつ)
5秒6発(左右に3発ずつ)ウィークハンドのみ
5m 3秒2発
4秒4発
5秒6発ストロングハンドのみ
7m 5秒2発
6秒4発
7秒6発
8m 6秒2発
7秒4発
8秒6発
プラクティコウでは、4m2秒2発と5秒6発のウィークハンド、そして5m5秒6発のストロングハンドが難関です。 コレを攻略出来れば難しい事は有りません。 なにしろ10点圏は直径8cmも有るのです。 フォーリンプレイトでもそうですが、7mや8mではプローン姿勢で撃つ選手もいます。 プローンの場合、銃を床に着けても良いルールなので、専用のバンパーを使用すれば安定して確実に当てる事が出来ます。 しかし、限られた時間内にプローン姿勢に入るにはナガタ・イチロー氏考案の「高速プローン」をマスターする必要が有ります。
結局、練習した割には、その成果を出す事が出来ませんでした。 残念(><)!
つづく
お知らせ
JANPSオフィシャルHPにて、参加選手の銃(カップガン)の写真を展示中です。 JANPSは、変化に富んだ4つの種目で構成されており、選手の皆さんは少しでも有利に闘う為に工夫を凝らした独特なカスタムガンを使用します。 それがカップガンです。 基本的にはNRAビアンキカップで使われる本場アメリカのカップガンを踏襲していますが、エアガンならではのアレンジも加えられています。 人それぞれにイロイロな工夫が凝らされていて興味深いです(^^)
是非「ギャラリー」をクリックしてみて下さい。 ちなみに、内容は少しづつ更新されていますので、1度見たからと言って油断出来ませんぞ!
カスタムパーツならフリーダム・アート http://www.gun-freedom-art.com
Posted by ドクターあみーご at 07:31
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